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初めまして、くらゆきと申す者でございます。
ネットの掲示板にすら殆ど書き込まないという根っからのチキン野郎なので、
まさかこんな形でサイトを運営する側になるとは思ってもみませんでした。

しかも、長年ファンを続けている某RPGではなく、約3カ月前にハマったばかりの
サクラでやることになろうとは……半年前には予想できなかったことでございます。

きっと相方様に騙されたんです、ええ(笑)


サクラという作品自体はゲームより前に漫画等で知っておりました。
オープニングテーマのサビ部分は耳に残りますよね。
その後評判を知っていつか買おういつか買おうと思っていた矢先に相方様がハマり、
それを生暖かい目で見守っていたら見事に『紅蜥蜴』で墜ちました。

いやぁ、歌謡ショウって凄いですね。
元々二次元のキャラクターを三次元にすること自体に抵抗がある方なのですが、
これだけは別物でした。
何でもっと早く知らなかったんでしょうか。
あと1年早ければ浪漫堂のイベントに行けたかもしれないのに……!!

おっと、文章が乱れました。申し訳ありません。
「あばうと」にも書きましたが、私は何故かマリかえプッシュの人間です。
何で「何故か」なのかといえば、どうしてそんなマイナーにハマったのかと問われると
「さぁ……?」としか答えようが無いから。
気づいたらそこに辿り着いていたと表現するのが最適のように思います。

まあ、少なくとも『新・青い鳥』でフラグが立ったことは確実ですがね。



さて、延々と語っていたらこんな長文になってしまいました。
初っ端からこんなに長く語ってしまって誠に申し訳御座いません。謹んでお詫び申し上げます。

更にお詫びついでではありませんが……記念すべき最初の投下物は「つづきもの」です。

イラストとは違って文章というものは、読み手の皆様がご自分の好みに合うかどうかを判断するのに
時間の掛かる代物です。
その為、できる限り皆様の貴重な時間を無駄にしない為にも短編を最初に投下するべきだと
考えておりましたが、如何せん私は文章スキルが極端に低いが為にダラダラと文章が
続いてしまう傾向があり、今回もそれが如実に現れてしまいました。

その為、皆様が私に見切りを付けるのに少々時間が掛かってしまうことをお許しください。

それでは、長々と書き連ねて参りましたが、もしこんな私の投下物に目を通してみようという
菩薩のようなお心をお持ちの方がいらっしゃったのならば、「続きを読む」からお進みくださいませ。

最後に、管理人暦もサクラ暦も短い為至らない点が多々あるとは御座いますが、
どうぞ生暖かい目で見守ってくださいますよう……よろしくお願いいたします。


(注意書きにある通り『百合(マリかえ)・キャラ崩壊(特にマリア)』の傾向が強い作品になって
 おります。クリックをする前にもう一度よくお考えになってから先に進むことをお勧めします。)


【追記】
私が投下する文章は、特に記載が無い限りギャグとなっております。
又、ハマったきっかけが歌謡ショウの為、キャラクターによっては性格等の描写がゲーム本編より
そちらに近くなっていますのでご注意ください。
(例:かえでさんが酒好き等)




+++++++++++++++
『迷走の先の真実』




清々しい朝の日差しが差し込む部屋からマリアが外に出た時間は、普段よりも少しだけ遅かった。
今日は日々の厳しい稽古や訓練の合間の、ほんの少しの休日。
皆が帰省するような長期のものではない為劇場内には居るものの、緊急事態が起きない限りは
何をしていてもよい日。

普段より長い微睡みの時間を味わうという贅沢を味わった彼女は、清々しい気持ちで食堂へと向かった。
 
「あ、マリアさん。おはようございます。」

食堂に足を踏み入れると、普段と同じピンクの袴姿のさくらがそう言って彼女を出迎えた。

「あら、マリアさん。おはようございます。」
「おはようさん。」

彼女に続いて次々と仲間達が彼女に声を掛ける。休日である今日は朝の稽古や訓練は行われない為、
普段のような慌ただしさは無い。

「おはよう。」


そんな仲間達の一人一人に挨拶を返し、彼女は自らの分の食事を取って席についた。
場所は皆が集まるテーブルの一番端。

座った途端に昔ながらの日本食の香りが、彼女の食欲を誘った。

「でも今朝はほんっとうに静かでいいですわねぇ。毎日このように優雅な時を過ごしたいものですわ。」


一口一口ゆっくりと彼女が食事を口に運ぶ中、その耳には周りの仲間達の会話が入ってくる。
食事中の為口を出すことを控えた彼女は、ただ入ってくる声に耳を傾けていた。

「無理だよすみれ。」
「そうだよ。ちゃんと稽古もしなきゃ。」

先程のすみれの言葉の通り、朝に何の予定も組み込まれてはいない朝食は、普段のような慌ただしさが無い。
今の時間帯、普段ならば既にマリアは服を着替え稽古場、もしくは光武の元へと向かっている筈だ。

それが無い今朝は、確かにゆっくりとしていて穏やかである。
その証拠に、朝の苦手な織姫の姿は未だに見当たらない。
極端に朝に弱い彼女はいつも時間にギリギリで行動している為、それがマリアの頭痛の種のひとつになっていた。


しかしレニやアイリスの言うように、普段の稽古を投げ出す訳にはいかない。
公演を今か今かと待っているファンの為にも、そして帝都を護る力を更に強固なものにする為にも……。


マリアは仲間達の会話を聞きながらそんな事を思い、ずるりと味噌汁を啜った。

音を立てることを極力避ける欧州の料理とは違い、日本食は音をたてて食べるものもある。
日本の地を踏んだ時は戸惑ったものだが、既に今の彼女にとっては当たり前の事であった。

「きっとこういう風に、忙しい日々の合間のほんの少しの暇な時間だから幸せに感じるんですよ。」


さくらのその言葉に、マリアは心の中で同意する。
今日のような生活が当たり前になってしまっては、この小さな幸せを噛み締めることはできない。



――それはまるで、一日のうちのほんの少しの時間を恋人として共有できる自分達の関係のよう……。


そうマリアは考えると同時に、彼女はある違和感を覚え手に持っていた茶碗をお膳の上に置いた。

そしてさりげなく、食堂全体を見渡す。

「何を言ってらっしゃるの皆さん。私は別に、忙しい毎日が嫌だと言っているのではありませんわ。」

扇子を広げてそう話すのはすみれ。その隣で不思議そうに首を傾げるアイリスと、あくまでも無表情なレニ。

「いつもガツガツと忙しく食事をしている方が今日はいらっしゃらないんですのよ。
 それだけで、こんなに気持ちよく食事が摂れるとは…」


なんて気分がいいのでしょう……と続けた後、高笑いを食堂中に響かせるすみれに、
苦笑いを浮かべるさくらは彼女の正面。

「それはいっつもすみれはんが突っかかって、喧嘩しなはるからやと思わへんか?」


そんなさくらの横で耳打ちをするのは紅蘭だ。
これで5人、そしてマリア自身を含めて6人……織姫が起きていないことは彼女も分かっていたが、
それでも人数が足りない。


指折り数えてその事実を確認したマリアは、すぐにひとつの結論に達した。


帝国劇場副支配人であり、帝国華撃団副司令。
そして陸軍中尉であると同時に、何よりもマリアの最愛の人である『藤枝かえで』がこの場に居ないのである。

マリアの頬に、暑くもないのに汗が一筋流れ落ちた。

普段、彼女は何食わぬ顔でかえでと一緒に部屋を出て食堂に来る。
その為慣れというのは恐ろしく、彼女は今日も隣に居るものと思い込んでいたのだ。


迂闊だった……とマリアは息を吐く。
それと同時に、彼女は無性にかえでの顔を見たくなった。
思えば彼女の朝はかえでと挨拶を交わしてから始まるのである。

つまり……マリアの朝はまだ始まってはいないのだ。
 
「かえでさんは、どうしたの?」
「な、なんかえらいいきなりやなぁ。今までカンナはんがおらへんって話してたのに……。」

今まで話題に上っていた人物ではない名前を唐突に出したマリアに対し、紅蘭は驚いたように目を見開く。

そして当の本人はそう言われて初めて、カンナがこの場に居ない事に気づいた。
日々の鍛錬から戻った後、稽古のギリギリの時間まで食堂に居る筈のカンナがこの場に居ないことは
確かに不自然ではある。

だが、彼女の中の問題はあくまでかえでの行方のみ。
カンナの所在など、彼女にとっては9割5分2厘程どうでもいいことである。

「でも全く関係無いこともないですよ。カンナさんがいらっしゃらないから、かえでさんも
 いらっしゃらないんですから。」

さくらのその言葉に、マリアの前髪の下に隠れた眉がぴくりと動いた。
同時にカンナの行方が彼女の中の優先事項のひとつに加えられる。

「カンナが、どうして?」


普段より低いトーンで、マリアはさくらに問いかける。
休日の朝一番に、カンナはかえでと一体何をしているというのか……。

無表情のマリアの脳内で、幾つもの憶測が飛び交う。
当然その中には、彼女にとって耐えられないものも数多く含まれていた。

それらを危険度の高い順に並べ、彼女が耐え切れる最大限の事項の上にレッドラインを引く。

もしも、そのラインを越えてしまうような理由が告げられれば……

「何か、『身体か鈍ってるからカンナに稽古つけて貰うの』……って。」


しかし問われた本人はその微々たる変化に気づいていないのか、
かえでの口調を真似るようにしてマリアの問いに答えた。


「ま~ったく。あのような汗くさい体術のどこがいいのか……私にはさっぱり分かりませんわ。」

両手の平を天井に向けてすみれはそう言うと、口元に扇子を当てて小さく笑った。

「……そう。」

かえでの不在理由を知ったマリアはそう呟き、ふぅとひとつ息を吐いた。
そしてすぐに、自らの中で構築したデータの中で不要なものを全て消去する。


さくらの口から出た情報は、マリアが設定したレッドラインよりも遙に下に位置するものであった。

最近特にデスクワークの仕事ばかりが目立つかえでは、前々からマリアにも
さくらが言っていたような愚痴を溢していたのである。


それを発散するには得意とする武術の稽古をするのが最適であると考え、同じ体術を扱うカンナの
休日に合わせて直々に頼んだのだろう……マリアはそう結論付け、仲間達がまた新たな話題に
花を咲かせ始めたのを見、自らも食事を再開させた。


カンナが普段朝の稽古をするのは朝食の前である。
今日が休日だからといってその習慣まで変えることは無い。


つまり彼女はかえでとの稽古が終われば、確実に此処を訪れる筈……マリアはめざしを頭から咥えながら、
自らの頭の中でそう予測した。


それならば、今からかえでを迎えに行き、せっかくの運動不足の解消の邪魔をすることも無いだろう。

思う存分身体を動かしている方が、彼女の性格には合っているのだから。


そう考えたマリアは彼女達が訪れるまで子の場に待機する事に決め、お喋りに花が咲く仲間達の話に
口を挟むことなくただ黙々と食事を続けた。
 


もうすぐ会える筈の相手の姿を、ずっと心のなかに想い描いて。

+++++++++++++++

キリがいいようですが、まだ序盤だったりします。
一応完成はしているので途中で投げ出すことはありません。
ただ…・・・もしも音信普通になったのなら、私の頭にどこからともなく金ダライが落ちてきて
地獄に落ちてしまった時でしょうね。
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