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かえでさんの中の人の一番新しいCDが、本日無事手元に届きました。
別のモノを買うついでに買ったのですが(送料を無料にする為に)、初回限定版が未だ2枚だけ残っていたので
これを購入。
これで手元にあるアルバムは4枚となりました。

いやあ、この短期間にこんなにCD買ったのは初めての経験です。
お金が、お金が……ねぇ……。

アルバムといえば、マリアの中の人の一番最初のアルバムが何処を探してもありません。
やはし廃盤モノを手に入れるのは辛いですね。
オクでもプレミアがついていたし……まあ、気長に探していくことにします。

しかし過去のCDを買い漁って思うのは、やはしリアルタイムでハマりたかったなぁということです。
かえでさんの中の人のラジオCDを聞いていると、番組自体をもっと聞きたくなります。
この頃の自分はこの方の事を全く知りませんでしたね……名前すらも。
というよりヲタですら無かった……。

最近でも名前は知ってはいたものの、初めてマトモに声を聞いたのは4年前ですからね。
『天地~』とか『ポポロ~』とか『ロミオ~』をちゃんと見ておけばよかった。

勿論、『サクラ大戦』もですが。OP曲しか知りませんでしたもの!
これからはこれを教訓として、新しいものもきちんと開拓していかないと……。

でも今秋の最新アニメ一本も見てませんけどね。
こんな事ばっかしてるから世の中に置いて行かれるんだ……!

以上、妙な愚痴でした。
では、私の文章に未だ付き合って下さっているイエス様のようなお方は、
以下『つづきを読む』より長文5発目にお進みくださいませ~。

(注意書きにある通り『百合(マリかえ)・キャラ崩壊(特にマリア)』の傾向が強い作品になって
 おります。クリックをする前にもう一度よくお考えになってから先に進むことをお勧めします。)

【本日の戯言8】
相方様はマリアの役どころでは「公子」と「髑髏X」がお気に入りとのことですが……。
私としてはそれに牛魔おry……「シルバー船長」を加えたいところでしょうか。
いや、役というか最後の歌の「旗をかざせ~」で鳥肌が立ったので……あの部分大好きです。

えっと、牛魔王様大好きですよ。何か色々持っていかれましたから……。
そのせいでうちのマリアは裏設定で割とSだったりします。
ええ、だから夜は大へry
もう、頭の中が昼ドラでごめんなさい。ねえ、相方様? (完全な私信になってきた……!)



+++++++++++++++

『迷走の先の真実』




走り抜けた先に広がった光景に、マリアは呆然と立ち尽くした。

誰かが戻さずに行ったのだろう、雑然と並べられた椅子。

そして、奥にあるソファーで大口を開けて眠る人物の姿。



一気に身体の力が抜けたマリアは思わずよろけるが、寸でのところで壁に手を付き事なきを得る。
そして現実を受け止められずもう一度視線を上げて辺りを見渡すが、やはり入ってくる情報は変わらない。


サロンで眠っているのは彼女が追い求める人物ではなく、彼女の親友カンナであった。

大柄であるためソファーの長さがその身長に足りてはいないのだが、
頭の先と足を肘掛の外に完全に出して仰向けになっている。

ほんの少し前まで心身共に高揚しきっていたマリアは全く気付いていなかったのだが、
大口を開けた彼女のいびきが二階のフロア全体に響き渡っていた。


そんなカンナが眠るソファーへと、マリアは一歩一歩近づいてゆく。
完全に熟睡しきっているのか、彼女がよろよろと近づいても相手は全く目覚める様子は無い。

ただ変わらず幸せそうにむにゃむにゃと口を動かしながら、大いびきをかいているだけである。

マリアはそんな彼女のすぐ傍まで近づくと、眠っているその姿をじっと見下ろした。

その表情は先程までのそれとは違う、完全な無表情とでも表現すべきだろうか。
既に目には生気が宿っておらず、俯き加減でいる為に顔全体に影が掛かっている。


マリアはその表情のままじっとカンナを暫く見ていたが、何を思ったか唐突にその鼻をぐっと強く摘んだ。

「むぐっ」
 
親友からのいきなりの仕打ちに奇妙な声を発したカンナは、先程の表情から一変して眉を顰める。

だが未だ目覚めては居ない。

それを確認したマリアは、徐々に、しかし確実にカンナの鼻を摘む力を強くしていった。

「む、ぐぐぐ……」
 
しかしカンナは相当深い眠りの中に居るのか、呻き声こそ出すものの目を開けようとはしない。

摘み上げる力を強くするマリアと、鼻先が赤くなり始めても目覚めようとしないカンナ。
そんな花組内一番の古株であると同時に最年長の親友同士の攻防戦は、果てしなく続くものかと思われた。

しかし、その闘いはマリアが唐突にカンナの鼻から指を離したことによって終息する。


空気の出入り口を再び開放されたカンナの表情はすぐに苦悶のものから安らぎのそれへと変わり、
再び二階フロアに盛大ないびきが響き渡った。
 
「カンナ、起きなさい。」

そんなカンナに向かって、マリアはぽつりとそう呟く。

響き渡るいびきの音に比べればその声は非常に小さく、言葉通りの効果を相手に発揮するとは考えにくい。

「う~ん…もう喰えねえよ。」

だが、そんなマリアの声が相手の耳には届いたようだ。
再び顔を顰めたカンナは鬱陶しそうに呟き、自らの眠りを妨害しようとするその声を振り払うように手を動かす。
 
「カンナ、起きなさい。」
 
マリアは声の音量を変えずに、もういちどそう呟く。
その表情に起伏は無く、ただ機械人形のように口だけを動かしているだけである。

しかし何故かその微かな彼女の声はやはり相手に届いているらしく、
カンナは顔を顰めたままで寝返りをうった。

そして再びマリアが口を開こうとした時、彼女は先程よりも少し大きな声でこう、寝言を呟いた。

「だから、もう喰えねぇって……うっせぇなぁ……」
「……」

その寝言が紡ぎだされたのと同時に、無表情だったマリアの眉間にたった一筋の、
しかし深い皺が刻まれる。


そして今の今まで真っ白だった彼女の頭の中に、様々な感情が滝のように流れ込んだ。
 


思い返せば、今眠っているカンナが朝かえでを連れて行ったことからこの鬼ごっこは始まった。

せめて食事をしてから稽古に出ていれば、いつもと同じようにマリアは
朝かえでと顔を合わせることができたのだ。

そして仕事の手伝いができれば彼女をフォローし、昼間の浅草に行くという誘いも
自分の方へ巡ってきたかもしれない。

そして食事の後、さくらや紅蘭と分かれて二人で街に繰り出すこともできた。
例えそれが無理だったとしても、今カンナが眠るソファーで話す事くらいは可能であった筈である。


そんな当たり前の時間、しかしマリアにとってはこの上なく幸せな今日の時間は……もう戻ってはこないのだ。


 
「……。」

マリアは無言のまま、ゆっくりと自らの腰の辺りに手を掛ける。

そこには普段から肌身離さず持っている愛用の「それ」があった。


視線はカンナの方に向けたまま彼女は慣れた手つきで「それ」をゆっくりと取り出し、
黒く光るその先を相手の後頭部に押し当てた。

親指を使って、「それ」の起爆装置を押し上げる。

そしてすっとマリアは息を吸うと、右手の人差し指に力を込めた。

「うおっ! あー待って撃たないで!」

鼻先をつねられようが声を掛けようが全く目覚めなかったカンナが、マリアの発する殺気に気付き飛び起きる。
そして振り返り様に銃を突きつけるマリアの姿を確認すると、一瞬でソファーから飛び降りて両手を上げた。

「チッ……」
「い、今舌打ちしただろ!」

すぐさま銃口を天井の方へと上げたマリアに、寝起きのカンナが抗議の声を上げる。
彼女の瞳に映った一瞬の衝撃的な光景は、彼女の意識を瞬く間に覚醒へと導いたようだ。

「そんな筈が無いでしょう? 弾が入っていないシリンダーにハンマーが当たった音よ。」

そんな相手の声に全く動揺する様子を見せずにマリアは呟いて、銃をいつもの場所へと戻す。
しかし未だ彼女の背後には、殺気とまではいかないものの逆らえない雰囲気が漂っていた。

「……」

笑みとも取れる親友の表情を垣間見たカンナの第六感は、割れんばかりの警鐘を鳴らしたようであった。

これ以上逆らうことは命に関わると判断したらしい彼女は、訝しげな表情は崩さないままではあるものの
無言でマリアの次の言葉を待つ。

「で、何であなたがここで寝てるの?」

ソファーの横で蹲る形になっているカンナを見下ろして、マリアは相手にそう問いかけた。

先程の紅蘭の話が確かであるならば、ここで寝ている人物は彼女である筈が無い。

「何でって言われてもなぁ。えっと……かえでさんが旨そうなモン作ってくれるって
 すみれと織姫と行っちまったから、そりゃ楽しみだと思って……どうしたんだっけ?」

自分が今の今まで眠っていたことまでは覚えていないのか、カンナは首を傾げながら答える。
記憶を手繰り寄せながらの言葉はかなり曖昧なものであったものの、
マリアは言葉の中に現れた一人の名前を聞き逃さなかった。

「……厨房、ね。」

小さく呟いたマリアはもう用は無いとばかりに踵を返すと、足早に元来た道を戻っていく。

当然その頭の中には、カンナの言っていた『旨そうなモン』を創るある人物の姿だけが浮かんでいる。

「あぁ~待てよマリア! 独り占めはずるいぞ!」

一方、後一歩で親友に撃たれるという恐怖の体験をしながらも、
食べ物のことを思い出したカンナの頭の中は、既に『旨そうなモン』の想像で一杯になっている。


当然、前者の記憶は既にその中には無い。

そんな彼女もまた、マリアの姿を追って一目散に廊下へと駆け抜けていった。


+++++++++++++++
銃の各部の名称って覚えられないですよね。
マリアさんは芋剥いてる時も拳銃を持っているので、よく考えればかなり危ない人だと思います。
……風呂の時とかどうしてるんだろう?
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