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皆さまこんにちは。連休最終日で憂鬱かと思いきや、6月が楽しみすぎて案外そうでもない当方です。
でも明日からのお仕事は嫌ですよ勿論。お休みが恋しいのは仕方のないことでございます。

さてさて、この連休は一般人達と上京して参りました。
何しに行ったかはともかく、個人的な目的はコーネンキーズ舞台でございました。

いやぁ、やっぱり面白かった!
真弓さんはサクラ以外では初めてでしたが、思った通り、いや思った以上に面白い。
伊倉さんも麗さんも竹田さんも素晴らしかった!
どれくらいかって、パンフでも無いグッズを私が買ってしまうくらい。
(Tシャツでございました、部屋着にしよう。黒買っちゃったけど、内容的には赤のがよかったかも・笑)
更に、劇中歌をCDにしてくれたら言い値で買いますッ! ってくらい……!

観劇された方はご存じと思いますが、もうホントに沢山歌われてましてね。
昭和の歌謡曲も最高でしたが、オリジナル曲がもう最高でね…!
耳に残るんだけど細部まで思い出せないのがもう惜しくって惜しくって!

舞台はその日限りのものといわれますが、こればっかりはDVDかCDを出して頂きたいものです。
次回公演で販売されるなら飛んで行きますよマジで。
(伊倉さんが『これでイッパイイッパイ』って仰ってましたが、私はあると信じている…!)

そのくらい、素晴らしい公演でした。
連れて行った一般の友人にも好評でしたし、もし次回公演が決定した際には皆さまも是非。


そんなこんなで3日間東京で過ごし、2日間は部屋の片づけに追われ、もう2日は友人Rに襲撃されまして……。
GWは何だかんだ忙しかったでございます。

しかし我々にはまだ6月がある!
私はその日と、来年の2月の為に生き抜くことを誓いました。
それが暫しの目標でございまする。


さてさて、跡地更新から日付が経ってしまいましたが皆さま沢山の拍手をありがとうございました!
滅多に更新無いくせにあの一瞬でここまで盛り上がるとは…管理人共は驚いております。
更新遅くってすみません……って言いつつ次回は6月レポとマリア誕になりそうな予感がひしひしと。

まったりすぎる更新を見守って頂き、毎度毎度ありがとうございます。

【拍手返信(くらゆき)】

4月2日 22時42分にメッセージを下さった方

かなりお返事が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
そして、長い間当ブログにいらして下さりありがとうございます。
マイリスというとお気に入りのことでしょうか? それでしたらご自由にどうぞ、むしろ嬉しいです!

跡地小説、楽しんで頂けたようで何よりです。
一応うちの王道(?)なんで、かなり気合を入れつつ楽しんで書くことができました。
マリかえはともかく、カンすみはもう少しいちゃこらしたところも書いてみたいですね。
二人とも意地っ張りなんでなかなか素直にならなくて困る(笑)

すみれ様スキーとは! 相方様と同じ属性なのですね!
私も中の人含め大好きなキャラクターでございます。あの天邪鬼っぷりがたまりません(笑)
でもってショウが観られなかった悔しさはとてもよく分かります。
やっぱりあの感動を生で味わいたかったですよね。

イベント、是非何か参加されるのでしたらお会いしたいです! かえすみ語りましょう(笑)
直近では6月のみちうらライブには確実に参加しますし、マリア・かえで・すみれの中の人のイベントには
かなりの確率で顔を出しておりまする。

それでは、メッセージありがとうございました!
これからも末長く、よろしくお願いいたします。


そして今回の更新は、久々の『かえすみ』でございます。
他のファンサイト様でも某支部でも掲示板でもついったでも見たことが無い程のマイナーですが、
最近ちょくちょく『好きです!』って熱いメッセージを頂きます。

え、もしかして当方の知らないところで流行っているのでしょうか?
そんな場所があるなら是非教えて頂きたい!

ではでは、広告の下の『つづきを読む』からお入りくださいませ。

注意
・かえすみの百合でございます
・こっそり挿絵付きだったりします



+++++++++++++++


暦の上では夏の始まりであるこの日の空は、それに相応しく雲ひとつない真っ青なもの。
初夏といっても過言ではない青々としたその海を泳ぐのは、端午の節句の代名詞ともいえる鯉のぼり。
五月五日のこどもの日でもある今日は、銀座大帝国劇場の窓からも沢山の鯉が空を泳ぐのが見えた。

「アイリス子供じゃないもん!」

サロンで紅茶を楽しみながらその光景をぼうっと見つめていたすみれは、甲高いその声にふと視線を移す。
今日のうちでもう何度その言葉を発したであろう声の主は、頬を膨らませたまま前を走る織姫の後を
追いかけていった。恐らく彼女が少女に対する禁句を漏らした張本人であるに違いない。
女性が多い為に端午の節句を祝うという習慣があまり無いこの場所では、専らアイリスが悪意の有無に関わらず
持て囃される日でもある。背伸びをしたい年頃である当の本人には迷惑な話なのかもしれないが、
それでも女優の卵である彼女が持て囃されることを生理的に嫌がる筈も無い。
今と同じような訴えをすみれは何度も耳にしているのだが、怒っている筈のアイリスの表情は、次の瞬間には
いつも満面の笑みへと変わっている。

そんな年下の仲間達の背中を見送ったすみれは、ふっと息を吐き再びティーカップに口付けた。
ほんの三十分程前までは多くのメンバーが集まっていたのだが、やがてひとりふたりと消え今となっては
彼女一人。
帝劇らしい賑やかさに囲まれてのティータイムも悪くは無いのだが、落ち着いて紅茶の味を楽しむには
やはり一人の方がいいのである。
甘い紅茶の香りを鼻腔と舌との両方で味わったすみれは、満足気ににっこりと微笑んで空のカップを皿の上へと
戻す。それを追うように視線が自然に落とされると、彼女の視界の隅にあるものが映った。

真っ白な肌を緑色の葉で包んだ、柏餅である。

せっかくの端午の節句なのだからと由里が浅草で買ってきたもので、つい先程まで皆がこの場所でそれを
味わっていた。場違いなほど大きな皿の上にたったひとつだけ載せられているのはそのせいである。

一方そんな季節の風物詩に皆が舌鼓を打つ中、当のすみれは紅茶に合わないからとひとり手を付けなかった。
勿論せっかく貰った物を突き返す程野暮な性格は持ち合わせていない為、後から食べるという旨を伝え
やんわりと断ったのである。そのまま売れてしまえばそれまでと彼女自身は思っていたものの、
どうやら遠慮の塊がひとつだけ残されたらしい。

彼女はきょろきょろと辺りを見回した後、空になったカップに視線を移す。
喉が渇いても潤すものは何も無いのだが、残してしまうのも惜しい。
そして何よりも、すみれはその季節の風物詩を味わいたいと強く思っていた。
勿論プライドが空よりも高い彼女が、正直にその想いを口にすることは無いのではあるが。

彼女はそれを手に取ると、考えていた通りのぷにぷにとした柔らかい感触にほっと溜息を吐く。
少々とはいえ時間が経っている為心配していたのだが、どうやらまだ固くなってしまう程では無かったらしい。

ふとすみれの口元が無意識のうちに緩む。帝劇のトップスタアであると同時に神崎重工の令嬢である彼女も
人の子であり、未だ成人を迎えていない乙女であることに変わりは無い。
美味しそうな菓子があれば、自然と心が躍ってしまうものである。
すみれはそんな幸せそうな表情を崩さないまま、指先で飾りの葉を少しだけ捲ると小さな口を開けてそれに
齧り付いた。

餅本来の甘さと同時に、奥に包まれていた餡の味が口の中に広がる。
微かに香る柏の香りはそれらを上手く包み込み、味に更なる深みを加えた。
美味とは正にこういうものをいうのだろう。
噂好きの由里が評判の店を調べ、長い行列を抜けて買ってきただけのことはある。

「あら、美味しそうね」

そして思わず感嘆の溜息を吐いていた彼女は、自らの耳に唐突に響いてきた声に目を丸くした。
反射的に声の方を振り返れば、書類を抱えたまま柔らかな表情を浮かべているかえでの姿。
先程その姿が見えなかったことにすみれは気付いていたのだが、大方自室で書類と格闘していたということか。

だが頭の中では冷静に情報を整理することはできても、身体までは同じように制御することは
できなかったらしい。
驚きのあまり思い切り息を飲んでしまった彼女の喉は、一瞬で口の中の餅の餌食となってしまった。
幸い殆ど残ってはいなかった為大事には至らなかったものの、微かに残っていたそれが気管に詰まり、
結局はげほげほとせき込む羽目になってしまったのである

「あらあらごめんなさい。驚かすつもりは無かったんだけど……」

彼女の背中を摩りながら、声の主であるかえではそう謝罪の言葉を述べる。
そんな相手にすみれはすぐにでも恨みごとを言いたかったのだが、如何せん気管が詰まってしまっては
声を出すこともできない。

「い、いきなり声をかけないでください、まし……!」

結局相手の行為に甘え、漸く本来の調子を取り戻したのは数分後に咳が収まった時。
尤もその頃には、既に怒りの大半は勢いを失ってしまっている。
相手を圧倒する程怒りをぶつける為には、やはり最初の勢いが肝心ということらしい。

「ふふっ、悪かったわ。でもそんなに美味しかったの?」

普段よりもずっと威力の無い声にかえでが怯む筈も無く、柔らかい笑みを浮かべてすみれにそう問いかける。
最後に『私に気が付かないくらい』と付け加えたことを考えると、彼女が柏餅のあまりの美味しさに
我を忘れてしまったとでも言うのだろうか。
勿論、それは見事に図星である。

「そ、そんなことは無いですわよ。確かに不味くはありませんでしたけど、所詮は庶民の食べ物ですわ」

だがすみれが素直にそれを認める筈もなく、そう言ってふいと勢いよく視線を相手から逸らせた。
こんな醜態を見せてしまった上に図星まで指されたとあれば、彼女の面目は丸潰れ。
だが尤もそう思っているのは彼女だけで、帝劇メンバー全体をまとめる立場でもある相手がその本性を
知らない筈が無い。

それは、すみれ自身にも分かり切っていること。
だがどうしても、彼女はかえでの前だけでは思い切り見栄を張っていたいのである。
年齢、経験、キャリア――その全てで遥か先をいく彼女に、いや愛する人に少しでも近付く為に、彼女は少しでも
背伸びをしていたいのだ。
それが帝劇というごく狭い範囲に於いての今日の主役と何ら変わらない、幼稚な気持ちであると
分かっていたとしても。

すみれは半ばやけ食いをするかのような気持ちで、皿の上に置いたままの柏餅を鷲掴む。
もう先程のような浮ついた気持ちはとうに無く、恥ずかしさから早くこの場を離れたいという一心で、
彼女は普段よりも少しだけ大きな口を開けた。

「そう? じゃあ一口貰ってもいいかしら」

その瞬間、すみれの耳に相手のそんな声が響く。
だが彼女がその言葉の意味を理解したのは、既に餅に齧り付いた後。
すぐに瞼を上げれば、彼女の唇を追うようにこちらへと近付いて来るかえでの顔が映る。
そしてすみれの口が離れてしまうよりも早く、相手は同じ餅に反対側から齧り付いた。
開かれた彼女の口は、普段よりもずっと小さい。
だが逆にすみれは大袈裟な程大きく齧り付いており、避けることもできずにお互いの唇が白く柔らかい
餅の上で触れ合う。

相手の唇がその餅以上に柔らかいと感じた瞬間、すみれの頭の中は沸騰した。

ks-mochi.jpg

「あら、美味しいじゃない」

すっかり彼女が熱に侵されてしまっていることを知ってか知らずか、自らの唇を軽く舐めたかえでは
そう感嘆の声を漏らす。
同時にその声でどうにか我に返ったすみれは、もう残り僅かとなった餅から唇を離しもぐもぐと咀嚼し始めた。
先程あれほど美味しいと感じたその味は、熱に侵された舌には何なのかすら分からない。

「ほら、ぼぅっとしてるとこぼすわよ」

かえでの声に三度意識を取り戻したすみれが視線を移すと、両側から喰いつかれた餅からあわや餡が
零れ落ちるところであった。
すると咄嗟に手を差し出したかえでが彼女の手からそれ奪い、その白い指の先で上手く摘まみあげる。

「ほら、あ~ん」

口の端を悪戯っぽく曲げたかえでは、手にある最後の餅の切れ端をすみれの方へと追いやる。
その表情から面白がられていると気付たすみれは眉間に皺を寄せたものの、頬の赤みが未だ引かない為
それを拒絶することなどできる筈が無い。

「ほら、すみれ」

もう一度せがまれた為に仕方なく口を開けば、餅と一緒にかえでの指までもが口の中に入って来る。
すみれは舌で餅を受け取った後、その侵入者に軽く噛みつき柔らかく舐めてやった。
それは淡い月明かりが照らすベッドの上で、彼女を労わるのと同じ行為。
散々遊ばれた形となってしまったすみれが、正に目の前に悠然と立ちはだかる猫に
文字通り歯を立てたのである。

ks-mochi2.jpg

舌でそれを追いだしたのと同時に、すみれは相手の顔をチラリと盗み見る。
するとかえでは一瞬だけ目を丸くし、やがて普段のものとは違う微笑みを浮かべすみれを見つめ返してきた。

殆ど変わらない色をした双方の視線が、青い空の下でねっとりと絡み合う。

自ら誘ったとはいえ色のついたその瞳に射抜かれたすみれは、胸の高鳴りを抑えられず
着物の袷をぎゅっと握った。

人気がないとはいえまだ日は落ちていない。誰が通りかかるとも分からないこの場所で事を起こすようなことは
無いと踏んでの仕返し。
だがすみれ自身が心のどこかでそれを望んでいたのは事実。だからこそ彼女が勝てる筈が無いのである。

やがて相手の視線が落ちてしまったのを見届けたかえでは、解放された自らの指をそっと舐める。
既にその表情は、普段と何も変わらない。

「ありがとう、甘くて美味しかったわ」

そう言うとかえでは舐めた方の指ですみれの唇を軽く撫でると、軽く手を振って背を向ける。
相手の向かう先から、さくらと紅蘭が何やら話しながらこちらへと歩いて来るのが見えた。

そしてかえでの姿が遥か彼方に消えても尚、すみれはその後ろ姿を見つめたまま、もう殆ど溶けてしまった餅に
舌を絡めていた。
 
自らの舌を撫でるその感触にお預けにされた相手のそれを想い、ああ夜が待ち遠しい、と――


+++++++++++++++
ついったにて(8割程脚色アリ)
相方様「暇」→裏俺「つ【紙】【鉛筆】【妄想】」→相方様「柏餅食べるかえすみmgmg」→裏俺「図にするよろし」
→相方様「図にしてやったぞ」→裏俺「ひゃっほうかえすみ書いてやる!」

勢いでの更新は大体こんなような流れでございます。夜中テンション怖いッ!
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